くらしのトラブル悪徳商法について・PART3

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◎劇場型勧誘のトラブルの続き
【事例2/外国通貨の投資話】
イラク通過が高値で売れる!?
『イラクの通貨、ディナールを持っていないか』とA社から電話があり、その後B社から『手軽にハイリターンが期待出来るイラクディナール』などと書かれたダイレクトメールが届いた。再びA社から『買値の40倍で買い取る』との電話があったので、B社から25000ディナール札を1枚10万円で4枚買った。買い取ってくれるはずのA社は『担当者が現金を持ち逃げした』などと言って、結局、買い取ってくれなかった。◆ワンポイントアドバイス
外国通貨のトラブルは、イラク『ディナール』の他に、スーダン『ポンド』、アフガニスタン『アフガニ』、リビア『ディナール』、ベトナム『ドン』などについても同様の相談が寄せられています。勧誘時には『通貨を買うことで貨幣価値が上がり、復興の支援になる』『資源豊富な国で、政情も安定してきたので必ず価値が上がる』などというセールストークも使われています。これらの外国通貨は日本の銀行では取り扱いがないものが殆どで国内で日本円にすることは極めて困難です。また、このような手口で実際に買い取りが行われたケースはこれまでありません。

◎障害者にも多いトラブル
【事例1/マルチ商法】
久しい友達から勧誘話
聴覚障害を持つ息子が同じ障害を持つ友人からファミリーレストランの呼び出され、健康ドリンクを購入すればポイントのようなものがたまると説明され契約したようだ。知人を紹介すればさらにマージンが入るらしい。とても健康によい商品だと説明され、息子はすっかり信じ込んでしまっている。マルチ商法ではないか。
◆ワンポイントアドバイス
マルチ商法では『商品を購入するなどして会員になり、知人を紹介すれば紹介料が入るのでもうかる』などと説明されます。しかし、そう簡単にはもうからない上に、周囲の人を勧誘したことが原因で人間関係が壊れたり、売れない商品の在庫を抱えてしまったりすることがあります。たとえ知り合いからでも、相手の話を鵜呑みにせず慎重に対処しましょう。

【事例2/多重債務】
息子に借金が・・・
知的障害のある息子が消費者金融などから借金をしているようだ。以前、チラッと見えた請求書には元金30万円、利息70万円とあった。カード会社からも請求が来ているようだ。息子は心配したがらないが心配だ。◆ワンポイントアドバイス
クレジットカードで気軽に買い物やキャッシングしたり、消費者金融から借り入れしたりするうちに借金が増えて返済出来なくなってしまうことがあります。借金を返すために借金を繰り返すと、あっという間に多重債務に陥ってしまいます。一日でも早く信用できる機関へ相談することが大切です。

【事例3/強引な新聞の訪問販売】
新聞は読めないのに・・・
一人暮らしの高齢者。視覚障害があり新聞は読めないのに、自宅に来た訪問販売員に頼み込まれ、断り切れず3ヵ月分の購読契約をした。解約したい。
◆ワンポイントアドバイス
新聞の訪問販売で断っているのにしつこく勧誘されたり、脅すような口調で迫られたりして怖くなり、購読契約をしてしまったという相談が寄せられています。断り切れず契約してしまった場合でも契約書面を受け取ってから8日間以内であれば、クーリング・オフが可能です。クーリング・オフ期間が過ぎても勧誘方法に問題がある場合は契約の取り消しができることがありますので、あきらめずに消費生活センターなどへ相談しましょう。