大量のごみが漂着 別府湾や国東半島東側

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 大分県豪雨の影響で別府湾岸や国東半島東側の海岸に少なくとも5千立方メートル(推計値)のごみが漂着していることが県の調査で分かった。10トントラックで800台分に相当する。漁港への漂着分を含めれば、総量はさらに増える見通し。県は海水浴場になる海岸のごみ処理を優先して進める方針だが、完全に作業が終わるには相当な時間がかかる見通し。

 県によると、ごみは竹田市など豊肥地域への豪雨で大野川に流れ込んだ分とみられている。漂着は大分空港(国東市)―的ケ浜海岸(別府市)の約75キロに集中。多い海岸は▽奈多海岸(杵築市)2400立方メートル▽関の江海岸(別府市)800立方メートル▽安岐海岸(国東市)700立方メートル―など。
 県は夏休み中の海水浴客への影響を考慮し、奈多、関の江などでごみを海岸線から一時撤去する作業を急ぐ。住吉浜(杵築市、140立方メートル)はボランティアで仮撤去を終えた。だが、その他の海岸も含め、本格的な撤去と処理に着手するのは1カ月以上先になる見込み。
 一方、県北部の豪雨で山国川に流れ込んだごみは、潮流や風向きの影響でほとんどが山口県沿岸などに流れたとみられている。
 漂着ごみは一般廃棄物として処理されるが、具体的な処理方法は今後検討する。別府湾内を漂流しているごみは県の海上清掃船「清海」が133立方メートル(17日現在)を回収した。県港湾課は「漂着ごみの最終的な処理にはかなり時間が必要になる」としている。
【大分合同新聞より】
◎連日、九州各地で豪雨が続いており、大分県の皆様の暮らしにも多大な影響が出ております。外出時には、くれぐれも行く先の状況をチェックした上で行動なさって下さい。